最近、キリバスという国から不審な電話がかかってくるという報告がSNS上で多く見られます。キリバスは太平洋にある島国で、国際電話番号は「+686」です¹。キリバスからの電話は何のためなのでしょうか?詐欺の可能性はあるのでしょうか?

キリバスからの電話はワン切り詐欺の可能性が高い

キリバスからの電話は、ワン切り詐欺の一種である可能性が高いです。ワン切り詐欺とは、海外の高額な国際電話番号にかけさせることで、通話料金の一部を詐欺グループに支払わせる手口です²。キリバスは、ワン切り詐欺によく使われる国の一つです³。

ワン切り詐欺の手口は以下のようになります。

  • 詐欺グループは、キリバスなどの国際電話番号を取得します。通常は、本人確認が甘い通信アプリを通じて番号を取得します⁴。
  • 詐欺グループは、日本の携帯電話や固定電話にかけます。電話はすぐに切ります。これは、相手に折り返しの電話をさせるためです。
  • 相手が電話に出なかった場合や、着信履歴を見た場合、見知らない国際電話番号に興味を持ち、折り返しの電話をかけることがあります。
  • 相手が電話をかけると、キリバスの国際電話番号に接続されます。このとき、高額な通話料金が発生します。通話料金の一部は、詐欺グループに支払われます。

キリバスからの電話に対する注意点と対策方法

キリバスからの電話に対しては、以下の点に注意し、対策をとりましょう。

  • 見知らない国際電話番号からの着信には出ないこと。折り返しの電話もしないこと。
  • 電話に出てしまった場合や、折り返しの電話をしてしまった場合は、すぐに電話を切ること。
  • 通話料金の請求が高額になった場合は、通信事業者に相談すること。
  • 国際電話を利用しない場合は、通信事業者に国際電話利用休止の申し込みをすること。
  • PBXやIP電話対応機器を利用する場合は、セキュリティ対策を十分に行うこと。不要な外部からの接続を遮断し、パスワードを定期的に変更すること。

まとめ

キリバスからの不審な電話は、ワン切り詐欺の可能性が高いです。見知らない国際電話番号からの着信には出ないようにしましょう。また、通信事業者や機器メーカーなどに相談し、適切な対策をとりましょう。